英語の耳づくりと、語彙増強を土台に、
「英語で学ぶ」ステージへ
課題
IB認定カリキュラムで英語で学ぶことも求められるが、英語授業は週2時間と限られ、低学年からのリスニングと語彙のインプットが不足していた。
解決策
2012年、学校貸与iPadを使い、英検Jr.® オンライン版ラーニングを毎日10分の自宅学習として習慣化。4年生までにGOLDクリア(※1)を目標にペーパー版(テスト)も組み合わせた。
効果
4年生の約7割がGOLDをクリア。3・4年生ではオールイングリッシュの授業でも理解できる英語力が定着。小学2年生で英検® 2級に合格した児童も現れるなど、多様な学習成果が見られている。
学校紹介:日本初・幼小中高一貫のIB認定校
静岡サレジオ小学校(学校法人星美学園)は、2022年春に日本初の幼稚園・小学校・中学校・高校を通じた国際バカロレア(IB)認定校となりました。小学校1〜4年生の「プライマリーステージ」はIBのPYP(Primary Years Programme)※2に基づき、教科の枠を越えた探究学習が特徴です。英語はゼロからスタートしますが、日本語で学んだ内容を英語でも学ぶ形で、早期から「英語で学ぶ」実践を取り入れています。英語授業は日本人専任教師とネイティブ講師のTTで週2時間実施しています。
英検Jr.® 導入の背景:低学年からの耳づくりと語彙インプット
IBカリキュラムで英語インプットの基盤づくりが求められる一方、週2時間の授業だけでは英語に触れる時間が不足していました。担当の杉山先生は、低学年のうちにリスニングと語彙を積み上げることを重視し、英検Jr.® オンライン版ラーニングを自宅学習ツールとして導入しました。
「プライマリーステージの1、2年生では、まずは英語に親しむことを目標にしています。歌やダンスを通して、子どもたちは楽しみながら英語を学んでいきます。英語の授業は週2時間と決して多くはなく、授業時間だけでは英語に触れる機会が足りません。そこで、たくさん聞いて英語の音に耳を慣れさせること、たくさんの言葉に触れて語彙を増やすことを目的に、1年生の5月から自宅学習ツールとして英検Jr.®オンライン版ラーニングを使用しています」
— 杉山由津樹先生(プライマリーステージ教諭)
活用方法:毎日10分の習慣化と4年生までのGOLD目標
児童は学校貸与のiPadを使い、自宅でラーニングに取り組みます。最初の授業で使用方法をレクチャーした後は基本的に子どもたちに任せ、毎日10分を目安としています。ペーパー版(テスト)は年3回実施。第1・2回は希望者のみ、第3回はGOLD未クリアの全員が受験し、4年生(プライマリーステージ終了)までにGOLDをクリアすることを目標としています。
「みんな英検Jr.®が大好きで、やれと言われなくてもやっちゃうんです(笑)。ラーニングは良い意味でゲーム性が強いので、長時間やってしまう子もいます。ですので、子どもたちには『毎日10分だよ』と伝えています。もちろん、それ以上やったらダメとは言いませんが、1年生は素直なので、子どもたちの多くがルールを守ってくれています。2年生からのスタートだと、こううまくはいかないでしょう。1年生の最初に英検Jr.®への取り組みを習慣化させておくことが肝だと考えています」
— 杉山由津樹先生(プライマリーステージ教諭)
視覚的語彙習得と英語苦手層へのフォロー
英検Jr.® の学習スタイルについて、杉山先生は低学年への適合性を特に評価しています。
「英検Jr.®では、日本語と英語の対ではなく、イラストと英語の対で単語が表示されるので、英単語をビジュアルで覚えられます。和訳することなく目で見てすぐイメージできるんです。小学校に入学したばかりだと、まだ日本語の語彙力が十分ではないので、日本語で聞いても意味をすぐ認識できないことがあります。英検Jr.®オンライン版ラーニングはイラストが表示されるのでこうしたことが避けられて、小学校低学年以下の子どもにとっては、英語のスタート教材として最適だと感じます。また、英語に苦手意識があっても、ラーニングだけは好き…という子もいます。そういう子をフォローするための教材としても、とてもよくできていると思います」
— 杉山由津樹先生(プライマリーステージ教諭)
成果:4年生の約7割がGOLDクリア、英検® 2級合格者も輩出
3・4年生になると英語の授業はオールイングリッシュに近い形になりますが、リスニング力・語彙力が「かなり身に付いている」と杉山先生は語ります。
「3、4年生では、英語の授業はオールイングリッシュに近い形になります。授業の様子を見ていると、リスニング力も語彙力も、かなり身に付いていると感じます。静岡県の地理・歴史やエネルギー発電など、探究のテーマとして学んでいることについて英語でも学ぶのですが、ネイティブの先生がすらすらと英語で話したことが、なんとなく分かる……という感じです。4年生までにGOLDをクリアするという目標は、学年の約7割が達成しているので、全体としてはかなりレベルが高いと感じます」
— 杉山由津樹先生(プライマリーステージ教諭)
英検® 受験者も多く、小学2年生で英検® 2級に合格した児童も現れています。プライマリーステージで積み上げた英語力の基盤は、ミドルステージ(小5〜中2)以降の「英語で学ぶ」授業への接続にも活かされており、カレッジステージ(中3〜高3)では英検® 1級・準1級合格者も輩出しています。
「子どもたちには、自分がやりたいことを見つけ、その道を突き進んでほしいと思っています。その上で、英語が使えるというのは、かなり大きなアドバンテージになります。プライマリーステージは基礎固めの大事な時期。英語力のベースが気付かないうちに身に付いていた……という状態になるよう、これからも子どもたちにとってより良い方法を模索していきたいと思います」
— 杉山由津樹先生(プライマリーステージ教諭)
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- 週2時間の授業では不足していたリスニング・語彙インプットを補完。2012年からの毎日10分ラーニングを習慣化し、4年生の約7割がGOLDをクリア
- 3・4年生ではオールイングリッシュの授業でもリスニング力・語彙力が十分に定着し、探究学習の英語版にも対応できる英語力を形成
- 小学2年生で英検® 2級に合格した児童も現れるなど、多様な学習成果が見られている
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